オーストラリアには6つの州と2つの主要な準州があります。シドニーやメルボルンは国の首都ではなく、それぞれの州の州都です。この記事では、州名、英語名、略称、州都、人口、面積、気候や地域の特徴を一覧でわかりやすく紹介します。
オーストラリアは6州と2つの主要な準州に分かれる

まず、オーストラリアは、6つの州「State」と、オーストラリア首都特別地域、ノーザンテリトリーという2つの主要な準州「Territory」に分かれています。
オーストラリア政府観光局も、一般的な地域区分として「6州・2準州・8つの州都および準州都」を案内しています。
| 州・準州 | 英語名 | 略称 | 州都・準州都 | 主な都市・地域 |
| ニュー・サウス・ウェールズ州 | New South Wales | NSW | シドニー | ニューカッスル、ウーロンゴン、バイロンベイ |
| ビクトリア州 | Victoria | VIC | メルボルン | ジーロング、バララット、ベンディゴ |
| クイーンズランド州 | Queensland | QLD | ブリスベン | ゴールドコースト、ケアンズ、サンシャインコースト |
| 南オーストラリア州 | South Australia | SA | アデレード | バロッサバレー、カンガルー島 |
| 西オーストラリア州 | Western Australia | WA | パース | フリーマントル、ブルーム、マーガレットリバー |
| タスマニア州 | Tasmania | TAS | ホバート | ローンセストン、デボンポート |
| オーストラリア首都特別地域 | Australian Capital Territory | ACT | キャンベラ | キャンベラ周辺 |
| ノーザンテリトリー | Northern Territory | NT | ダーウィン | アリススプリングス、ウルル周辺 |
一般的な旅行、留学、ワーキングホリデー、住所入力では、まずこの8区分を覚えておけばよいでしょう。
州と準州の違い
州と準州は、どちらも独自の議会と政府を持ち、学校、病院、警察、公共交通など、地域に関わる行政を担当しています。
大きな違いは、法律を作る権限の成り立ちです。
6つの州は、もともとイギリスの植民地として独自の議会を持っており、1901年にオーストラリア連邦が成立した後も、それぞれの憲法と議会を維持しました。
一方、ACTとNTの立法権は連邦議会から与えられています。連邦議会には準州議会が作った法律を無効にする権限がありますが、実際に行使されることは多くありません。
初心者向けには、次のように覚えると分かりやすいでしょう。
- 州:独自の憲法を持つ6地域
- 準州:連邦議会から自治権を与えられている地域
- 旅行や留学では、州と準州を合わせた主要8地域で比較する
オーストラリアの首都はシドニーではなくキャンベラ
オーストラリア最大の都市はシドニーですが、国の首都はキャンベラです。
また、シドニーはニュー・サウス・ウェールズ州の州都、メルボルンはビクトリア州の州都、ブリスベンはクイーンズランド州の州都です。
キャンベラは、オーストラリア首都特別地域に位置し、連邦議会、連邦政府機関、各国の大使館、国立博物館などが集まっています。
「州都」とは、それぞれの州・準州の政府が置かれている中心都市を指します。
オーストラリアの州は地図上のどこにある?
オーストラリアの州・準州は、地図上では次のように位置しています。
- 東部:ニュー・サウス・ウェールズ州
- 南東部:ビクトリア州、オーストラリア首都特別地域
- 北東部:クイーンズランド州
- 南部中央:南オーストラリア州
- 西部:西オーストラリア州
- 北部・中央部:ノーザンテリトリー
- 本土の南側にある島:タスマニア州
オーストラリアは国土が広いため、同じ州内でも地域によって気候や自然環境が大きく異なります。
例えば、クイーンズランド州では、ブリスベン周辺は亜熱帯気候ですが、北部のケアンズ周辺は熱帯気候です。ノーザンテリトリーも、北部のダーウィンと内陸部のアリススプリングスでは気候が大きく異なります。
オーストラリアの州・準州の人口と面積

Australian Bureau of Statisticsが2026年6月18日に公表したデータによると、2025年12月31日時点のオーストラリアの推計人口は27,801,023人です。
州・準州別ではニュー・サウス・ウェールズ州が最も人口が多く、年間人口増加率は西オーストラリア州が2.2%で最も高くなっています。
面積は、Geoscience Australiaが公表している公式データを使用しています。
| 州・準州 | 人口(2025年12月31日、千人) | 面積(km2) | 人口・面積の特徴 |
| ニュー・サウス・ウェールズ州 | 8,641.1 | 801,150 | 人口が最も多い |
| ビクトリア州 | 7,121.9 | 227,444 | 人口は2番目。本土6州では面積が最小 |
| クイーンズランド州 | 5,712.1 | 1,729,742 | 面積は2番目に大きい |
| 西オーストラリア州 | 3,076.5 | 2,527,013 | オーストラリア最大の州 |
| 南オーストラリア州 | 1,910.6 | 984,321 | 国土南部の広い範囲を占める |
| タスマニア州 | 579.1 | 68,401 | 6州の中で面積が最小 |
| オーストラリア首都特別地域 | 487.2 | 2,358 | 主要8地域の中で面積が最小 |
| ノーザンテリトリー | 267.5 | 1,347,791 | 面積が広く人口密度が低い |
西オーストラリア州はオーストラリア全体の約3分の1を占めます。一方、ACTは約2,358km²と非常に小さく、キャンベラとその周辺地域を中心に構成されています。
なお、オーストラリア全体の人口には、ジャービス湾特別地域、クリスマス島、ココス(キーリング)諸島、ノーフォーク島からなる「その他の領土」も含まれます。そのため、主要8地域の人口を合計しても全国人口と完全には一致しません。
ニュー・サウス・ウェールズ州(NSW)

ニュー・サウス・ウェールズ州は、オーストラリア東海岸に位置し、州都はシドニーです。
シドニーのほか、ニューカッスル、ウーロンゴン、バイロンベイなどの都市・地域があります。西部には内陸の乾燥地域、東部には海岸、北部には温暖な地域、南部には山岳地帯があり、州内でも地形と気候が大きく異なります。
シドニー・オペラハウスやハーバーブリッジのほか、ブルー・マウンテンズ、ハンター・バレーなどが有名です。
留学・生活の特徴
シドニーには大学、TAFE、専門学校、語学学校が多く、教育機関やコースを比較しやすい環境があります。
一方、中心部の家賃は高くなりやすいため、郊外やニューカッスル、ウーロンゴンなども含めて検討することが大切です。
ビクトリア州(VIC)

ビクトリア州はオーストラリア南東部に位置し、州都はメルボルンです。
本土にある6州の中では面積が最も小さいものの、人口はニュー・サウス・ウェールズ州に次いで多く、メルボルンを中心に都市機能が集まっています。
カフェ、アート、音楽、スポーツ、フェスティバルなどの文化が盛んです。グレート・オーシャン・ロード、グランピアンズ国立公園、ヤラ・バレーなども知られています。
留学・生活の特徴
大学、TAFE、語学学校、専門学校の選択肢が多く、教育と都市文化の両方を重視する人に向いています。
冬は涼しく、1日の中でも天候が変わりやすいため、「オーストラリアは一年中暖かい」と考えている人は注意が必要です。
クイーンズランド州(QLD)

クイーンズランド州はオーストラリア北東部に位置し、州都はブリスベンです。
州内には、ゴールドコースト、サンシャインコースト、ケアンズ、タウンズビルなどがあります。
グレート・バリア・リーフ、デインツリー・レインフォレスト、ウィットサンデー諸島など、海と熱帯雨林の自然環境で知られています。
留学・生活の特徴
ブリスベンは都市機能と比較的落ち着いた生活環境を両立しやすく、ゴールドコーストはビーチや観光、ケアンズは熱帯の自然や観光業に特色があります。
州内の距離が長いため、都市名だけでなく、気候、交通、学校、仕事の種類まで確認しましょう。
南オーストラリア州(SA)

南オーストラリア州は大陸南部の中央に位置し、州都はアデレードです。
アデレード周辺にはバロッサ・バレーなどのワイン産地があり、食、ワイン、農業、アート、フェスティバルとの関係が深い地域です。カンガルー島やフリンダース山脈も代表的な観光地です。
留学・生活の特徴
アデレードはシドニーやメルボルンよりも都市規模が小さく、中心部の生活範囲を把握しやすいのが特徴です。
大都市のにぎやかさよりも、比較的落ち着いた環境で学びたい人が検討しやすい都市です。
西オーストラリア州(WA)

西オーストラリア州は国土の西側に位置し、オーストラリアで最も面積が大きい州です。州都はパースです。
州内にはフリーマントル、マーガレットリバー、ブルーム、キンバリー地域などがあります。ロットネスト島、ニンガルー・リーフ、ピナクルズなどの自然も有名です。
鉱業、資源、エネルギーなどが州の主要産業となっています。
留学・生活の特徴
パースは都市とビーチが近く、東海岸とは異なる生活圏を持っています。
日本との時差が小さい一方、シドニーやメルボルンへ移動する場合は長距離の国内線を利用することになります。州内の地方部では、車が必要になる地域もあります。
タスマニア州(TAS)

タスマニア州はオーストラリア本土の南側にある島の州で、州都はホバートです。
山、森林、湖、海岸などの自然が多く残り、ハイキングや自然観光で知られています。ホバートのほか、ローンセストンやデボンポートなどの都市があります。
留学・生活の特徴
自然、環境、海洋、南極研究、農業、観光、サステナビリティなどに関心がある人が比較しやすい地域です。
本土の大都市より学校や求人の数は限られるため、希望するコースや仕事があるかを事前に確認する必要があります。
オーストラリア首都特別地域(ACT)

オーストラリア首都特別地域は、ニュー・サウス・ウェールズ州の内陸部に囲まれた小さな地域です。中心都市は、オーストラリアの首都キャンベラです。
連邦議会、政府機関、各国大使館、オーストラリア国立博物館、オーストラリア国立美術館など、国を代表する施設が集まっています。
留学・生活の特徴
政治、国際関係、公共政策、法律、研究、サイバーセキュリティなどを学びたい人に向いています。
内陸部にあるため、冬の朝晩は冷え込みやすく、海の近くでの生活を希望する人には他州の都市が合う場合があります。
ノーザンテリトリー(NT)

ノーザンテリトリーはオーストラリア北部から中央部に広がる準州で、準州都はダーウィンです。
北部にはカカドゥ国立公園やリッチフィールド国立公園、中央部にはウルル、カタ・ジュタ、アリススプリングスがあります。アボリジナル文化とのつながりが特に深い地域でもあります。
留学・生活の特徴
ダーウィン周辺は熱帯気候で、雨季と乾季がはっきりしています。内陸部は乾燥しており、昼夜の寒暖差が大きい地域もあります。
観光、資源、建設、農業、地域医療などに関心がある人が検討しやすい一方、学校、住居、公共交通の選択肢は大都市より限られます。
NSW・QLD・VICとは?州の略称一覧
オーストラリアでは、住所、航空券、ニュース、学校案内、求人情報などで州の略称が頻繁に使われます。
略称はすべて2文字ではなく、2文字または3文字です。
| 略称 | 州・準州 |
|---|---|
| NSW | ニュー・サウス・ウェールズ州 |
| VIC | ビクトリア州 |
| QLD | クイーンズランド州 |
| SA | 南オーストラリア州 |
| WA | 西オーストラリア州 |
| TAS | タスマニア州 |
| ACT | オーストラリア首都特別地域 |
| NT | ノーザンテリトリー |
英語で住所を書く場合は、一般的に都市名の後ろに州略称と郵便番号を記載します。
氏名
番地・通り名
都市名 州略称 郵便番号
AUSTRALIA
シドニーの住所であれば、次のように表記します。
12 Example Street
Sydney NSW 2000
AUSTRALIA
郵便番号は地域ごとに異なるため、実際に郵便物を送る際はAustralia PostのPostcode Finderで確認しましょう。
主要8地域以外にもオーストラリアの領土がある
オーストラリアには、主要な6州・2準州のほかにも、連邦政府が管理する領土があります。
代表的な地域は次のとおりです。
- ジャービス湾特別地域
- クリスマス島
- ココス(キーリング)諸島
- ノーフォーク島
- アシュモア・カルティエ諸島
- コーラル・シー諸島
- ハード島とマクドナルド諸島
- オーストラリア南極領土
一般的な州一覧や留学先比較では主要8地域を扱えば十分ですが、オーストラリアの行政区分を厳密に理解する場合は、これらの領土も区別する必要があります。
留学・ワーホリでは州よりも都市まで比較しよう

州の特徴を知ることは大切ですが、実際の生活環境は都市によって異なります。
例えば、同じクイーンズランド州でも、ブリスベン、ゴールドコースト、ケアンズでは、街の規模、気候、学校数、交通、仕事の種類が違います。
留学先やワーホリの滞在先を選ぶ際は、次の項目を確認しましょう。
- 希望する学校やコースがあるか
- 家賃や生活費が予算に合うか
- 学校や職場まで通いやすいか
- 気候が自分に合っているか
- 希望する業種の仕事があるか
- 都市型と自然型のどちらの生活を送りたいか
人口が多い州や有名な都市が、必ずしも全員に最適とは限りません。州の基本情報を確認したうえで、具体的な都市、学校、居住エリアまで比較することが大切です。
まとめ|オーストラリアの州は6州・2準州

オーストラリアは、6つの州とACT・NTの2つの主要な準州に分かれています。
州ごとに位置、面積、人口、気候、産業、代表的な都市が異なり、同じ州内でも地域によって生活環境は変わります。
まずは州名、州都、略称を一覧で把握し、その後に目的に合わせて都市を比較しましょう。
オーストラリアやブリスベンへの留学を検討している方は、ブリスベン留学ドットコムへご相談ください。学校手配料無料・最低価格保証に加え、10年以上の経験を持つ政府公認留学カウンセラーが、学校選びから渡航後の現地生活までサポートします。

