QUTでビジネスを学びたいものの、「専攻選び」「直接入学の可否」「学費」で迷う方は多いです。
QUTのビジネス分野は、学部課程の Bachelor of Business、準備・編入ルートとなるDiploma in Business、大学院課程のMaster of Businessなど、学歴や目的に応じた複数の進路が用意されています。
学部課程では、会計、ファイナンス、マーケティング、国際ビジネス、経営など、卒業後のキャリアに合わせて専攻を選べる点が特徴です。
本記事では、2026年7月時点のQUT公式情報をもとに、日本人留学生に向けて、QUTのビジネスコース、英語条件、進学ルート、学費、奨学金などを分かりやすく解説します。
QUTのビジネスコースが選ばれる3つの理由

実際の企業課題を取り入れた実践的な授業
QUTは「the university for the real world」を掲げ、実社会とのつながりを重視した教育を行っています。
Bachelor of Businessの公式コースページでは、ビジネスの理論を学ぶだけでなく、実際の企業事例、クライアントプロジェクト、ケーススタディ、プレゼンテーションなどを通して、知識を実務で活用する力を身につけるコースとして紹介されています。
また、企業や業界と連携したプロジェクトやWork Integrated Learningを通じて、在学中に実践的な経験を積める機会もあります。
そのため、QUTのビジネスコースは次のような人に向いています。
- 座学だけでなく、実際のビジネス課題に取り組みたい人
- プレゼンテーションやグループワークの経験を積みたい人
- 在学中から企業や業界との接点を持ちたい人
- 卒業後の就職を意識して実践力を身につけたい人
ビジネススクールのトリプルクラウン認証
QUT Business Schoolは、以下の3つの国際的なビジネス教育認証を取得しています。
- AACSB
- EQUIS
- AMBA
この3つをすべて取得しているビジネススクールは、一般に「トリプルクラウン認証校」と呼ばれます。
QUTはオーストラリアで初めて3つの認証を取得したビジネススクールであり、2005年からトリプルクラウン認証を維持しています。詳しくは、QUT公式のTriple crown accreditationで確認できます。
この認証は、QUT Business Schoolの教育内容、国際性、教員、研究、産業界とのつながりなどが、外部の国際認証機関によって評価されていることを示す材料の一つです。
ただし、国際認証を取得しているからといって、卒業後の就職やビザが保証されるわけではありません。専攻、英語力、職務経験、インターンシップ、就職活動などを含めて進路を考える必要があります。
英語力や学歴に合わせたパスウェイがある
QUTのBachelor of Businessへ進む方法は、大学への直接入学だけではありません。
英語力や高校成績が直接入学条件に届かない場合は、QUT CollegeのDiploma in BusinessやStandard Foundation Program、英語・パスウェイプログラムを経由できる可能性があります。
日本の高校を卒業した人でも、成績や英語力によって適切な進学ルートは異なります。
まずは現在の成績と英語力で直接入学できるかを確認し、難しい場合にDiplomaやFoundationを検討するのが基本です。
オーストラリアの大学出願全体の流れについては、オーストラリア大学出願の6ステップも参考にしてください。
QUTの主なビジネスコース一覧

学費は2026年の留学生向け表示です。QUTでは学費が毎年見直されるため、出願時には希望コースの最新情報を確認してください。
| コース | 主な対象者 | 期間 | キャンパス | 2026年の留学生学費 | 英語条件の目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| Bachelor of Business | 高校卒業後に学士号を取得したい人 | 3年 | Gardens Point | A$45,000/年 (約約500万) | IELTS 6.5、各6.0 |
| Diploma in Business | 大学への直接入学が難しい人 | 8~12か月 | Kelvin Grove | A$27,000/コース約30万) | IELTS 5.5、各5.0 |
| DiplomaからBachelorへの進学 | Diplomaから学士課程へ進みたい人 | 合計約3年 | Kelvin Grove/Gardens Point | Diploma+Bachelorの学費 | Diplomaの条件から開始 |
| Master of Business | 大学卒業後に専門性を高めたい人 | 1.5~2年 | Gardens Point | A$49,300/年 (約550万) | IELTS 6.5、各6.0 |
学費は2026年の留学生向け表示をもとにしています。
QUTでは学費が毎年見直されるため、出願時には各コースページの「Fees」欄や、QUT公式のFees, costs and scholarshipsで最新情報を確認してください。
※1オーストラリアドル112円で計算しています。
Bachelor of Businessで選べる9つの専攻
QUTのBachelor of Businessでは、ビジネスの基礎科目を学びながら、将来の仕事や興味に合わせて専攻を選びます。
2026年7月時点で、日本人を含む留学生が検討できる主な専攻は次の9つです。
| 専攻 | 主に学ぶ内容 | 向いている人 |
| Accounting | 財務会計、管理会計、監査、税務 | 数字や企業の財務状況に興味がある人 |
| Economics | 市場、経済政策、データ分析、意思決定 | 経済の仕組みや社会問題を分析したい人 |
| Entrepreneurship and Innovation | 起業、新規事業、イノベーション | 起業や商品・サービス開発に関心がある人 |
| Finance | 投資、資産運用、企業財務、リスク管理 | 金融や投資の仕事を目指したい人 |
| Human Resource Management | 採用、人材育成、労務、組織開発 | 人や組織の成長に関わりたい人 |
| International Business | 海外市場、国際取引、異文化交渉、物流 | グローバル企業や海外事業に関心がある人 |
| Management | 組織運営、リーダーシップ、戦略 | 経営やプロジェクト管理に興味がある人 |
| Marketing | 消費者行動、ブランド、販売戦略、市場調査 | 商品企画やマーケティングに関心がある人 |
| Strategic Advertising and Public Relations | 広告、広報、メディア、企業コミュニケーション | 広告代理店や企業広報を目指したい人 |
QUTのBachelor of Businessでは、専攻に加えて、セカンドメジャー、マイナー、選択科目などを組み合わせられる場合があります。
ビジネスだけでなく、IT、デザイン、コミュニケーション、データサイエンスなど、他分野とのダブルディグリーを検討できる点も特徴です。
専攻や組み合わせの最新情報は、QUT公式のBachelor of Businessで確認してください。
Strategic Business Analyticsは留学生も選べる?
QUTでは、新たにBachelor of Business(Strategic Business Analytics)が掲載されています。
ただし、2026年7月17日時点では、同専攻は2027年からの開講予定で、最終的な大学承認を待っている段階です。
また、QUT公式ページには、オーストラリアおよびニュージーランドの学生のみが対象と記載されています。
そのため、現時点では日本人留学生向けの選択肢には含めず、9専攻として検討するのが適切です。
Bachelor of Businessの期間・学費・英語条件

Bachelor of Businessの基本情報は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
| 期間 | 3年間・フルタイム |
| 主なキャンパス | Gardens Point |
| 2026年の留学生学費 | A$45,000/年 |
| IELTS | Overall 6.5、各バンド6.0以上 |
| PTE Academic | Overall 58、各項目50以上 |
| TOEFL iBT | Overall 79 |
| 主な入学時期 | 専攻・コースによって異なる |
学費や英語条件は、選択する専攻や入学年度によって変更される可能性があります。
たとえば、国際ビジネス専攻の条件については、QUT公式のBachelor of Business(International Business)で確認できます。
IELTS、PTE、TOEFLなどの英語試験結果には、有効期限や各技能の最低スコアが設定されています。
IELTSの試験内容やスコアの考え方については、オーストラリア留学のIELTS完全ガイドで詳しく解説しています。
日日本の高校から直接入学できる?
日本の高校卒業後にQUTへ直接入学できるかどうかは、高校の成績、卒業資格、履修科目、英語力などをもとに個別に審査されます。
「評定平均がいくつあれば必ず入学できる」と一律には判断できません。
高校の種類や成績表の内容によっても結果が異なるため、正式な出願審査または事前査定を受けることが重要です。
出願方法や必要書類については、QUT公式のApplying guideで確認できます。
直接入学条件を満たさない場合でも、Diploma in BusinessやFoundation Programから進学できる可能性があります。
Diploma in BusinessからBachelorへ進む方法

Diploma in Businessは、大学への直接入学に不安がある人や、サポートを受けながら大学の授業に慣れたい人に向いているコースです。
QUT CollegeのDiploma in Businessは、Bachelor of Businessの大学1年次に相当します。
修了後は96 credit points、つまり1年分の単位が認定され、Bachelor of Businessの2年次相当へ進めます。
| 項目 | 内容 |
| コース名 | Diploma in Business |
| コースコード | BS40 |
| CRICOS | 081618F |
| 期間 | 8~12か月 |
| キャンパス | Kelvin Grove |
| 入学時期 | 2月・7月・11月 |
| 2026年の留学生学費 | A$27,000/コース |
| IELTS | Overall 5.5、各バンド5.0以上 |
| 修了後 | Bachelor of Businessへ1年分の単位認定 |
Diplomaでは、大学1年次相当のビジネス科目に加えて、レポート、プレゼンテーション、アカデミック英語なども学びます。
Bachelorへ直接入学する場合よりもサポートを受けやすい環境で学べるため、次のような人に適しています。
- 初めて海外の大学で学ぶ人
- 英語でのレポート作成に不安がある人
- 大人数の講義へすぐに入ることに不安がある人
- 大学レベルの授業に段階的に慣れたい人
Diploma修了後はBachelorの2年次相当へ進むため、DiplomaとBachelorを合わせた標準的な修了期間は約3年です。
日本やほかの大学ですでに履修した科目がある場合は、オーストラリアの大学編入と単位認定も確認しておきましょう。
Foundationや英語コースから進学する方法

BachelorやDiplomaの学歴条件に届かない場合は、QUT CollegeのStandard Foundation Programを経由する方法があります。
Standard Foundation Programは、QUTの学士課程1年次へ進むために、必要な学力と英語力を身につける留学生向けのプログラムです。
また、学歴条件を満たしていても英語スコアが不足している場合は、English for Academic Purposesなどの英語・パスウェイプログラムを組み合わせられる可能性があります。
進学ルートの一例は次のとおりです。
学歴条件が不足している場合
Standard Foundation Program
↓
Bachelor of Business
Bachelorへの直接入学は難しいが、Diploma条件を満たす場合
Diploma in Business
↓
Bachelor of Businessの2年次相当
学歴条件は満たしているが、英語力が不足している場合
English for Academic Purposesなどの英語コース
↓
DiplomaまたはBachelor of Business
英語コースやFoundationを追加すると、留学期間と総費用は増えます。
最短期間だけで判断するのではなく、無理なく授業についていけるルートを選ぶことが大切です。
Master of Businessで専門性を高める
日本やオーストラリアですでに大学を卒業している人は、Master of Businessを検討できます。
QUTのMaster of Businessには、International Business、Management、Human Resource Managementなど、複数の専門分野があります。
たとえば、Master of Business(International Business)の留学生向けプログラムは、学歴や職歴に応じて1.5年または2年で構成されています。
| 項目 | 内容 |
| コース名 | Master of Business(International Business) |
| 期間 | 1.5~2年間 |
| キャンパス | Gardens Point |
| 主な入学時期 | 2月・7月 |
| 2026年の留学生学費 | A$49,300/年 |
| IELTS | Overall 6.5、各バンド6.0以上 |
| 2年コース | 原則として、認定された学士号を持つ人 |
| 1.5年コース | ビジネスまたは関連分野の学士号を持つ人など |
QUTでは、ビジネス関連の学士号を持っている場合や、関連する職歴がある場合に、修了期間が短くなる可能性があります。
最終的な期間は、出身大学の専攻、成績、職歴、既修得科目などをもとに審査されます。
Managementを専攻したい人は、Master of Business(Management)も確認してください。
大学院への出願書類や準備時期については、オーストラリア大学院の出願ガイドも参考にしてください。
Master of BusinessとMBAの違い
Master of BusinessとMBAは、どちらもビジネス分野の大学院コースですが、一般的には対象者や目的が異なります。
| 比較項目 | Master of Business | MBA |
| 主な目的 | 特定分野の専門知識を身につける | 経営全般とリーダーシップを学ぶ |
| 主な対象者 | 大学卒業者、専門転換をしたい人 | 一定の職歴を持つ社会人 |
| 専門分野 | Finance、Marketing、International Businessなど | 経営戦略、組織、会計、リーダーシップなど |
| 職歴 | 必須ではないコースが多い | 職歴を求められることが多い |
大学卒業後すぐにビジネス分野へ進みたい人や、マーケティング、ファイナンス、国際ビジネスなどの専門性を高めたい人にはMaster of Businessが向いています。
一方、管理職や経営層を目指す人、これまでの職務経験をもとに経営全般を学びたい人にはMBAが候補になります。
詳しくは、オーストラリアMBAの選び方・費用・出願条件をご覧ください。
QUTのビジネスコースはどのルートを選ぶべき?
日本の高校を卒業予定の人
まずはBachelor of Businessへの直接入学条件を確認します。
成績または英語力が不足している場合は、Diploma in BusinessやStandard Foundation Programを検討します。
英語での大学授業にている人
ビジネス分野の学士号を持っている場合は、Master of Businessの1.5年ルートを利用できる可能性があります。
別分野の学士号を持っている場合は、2年コースを基本に検討します。
社会人経験をキャリアアップにつなげたい人
専門分野を身につけたい場合はMaster of Business、経営全般やリーダーシップを学びたい場合はMBAを比較しましょう。
QUTの留学生向け奨学金

QUTには、留学生を対象とした授業料減免型の奨学金があります。
最新の奨学金一覧は、QUT公式のInternational student scholarshipsで確認できます。
代表的な制度には次のようなものがあります。
| 奨学金 | 主な内容 |
| International Merit Scholarship | 条件を満たす場合、プログラム期間中の授業料を25%減免 |
| International Talent Scholarship | 対象コース・対象国などの条件を満たす場合、授業料を減免 |
| QUT College向け奨学金 | FoundationやDiplomaなどの対象学生向け |
| 英語コース・パスウェイ向け支援 | 対象英語コースや入学時期などの条件により異なる |
奨学金には、対象国、対象コース、成績、入学時期、在学中の成績維持などの条件があります。
日本人学生や希望するビジネスコースが対象になるかは、出願時点の公式条件を確認してください。
オーストラリアの大学全体の奨学金については、返済不要のオーストラリア大学・大学院奨学金一覧でも紹介しています。
QUTのビジネスコースに関するよくある質問

QUTのBachelor of Businessは何年ですか?
Bachelor of Businessは、フルタイムで3年間です。
Diploma in Businessを修了した場合は、Bachelor of Businessの1年分に相当する単位が認定され、Bachelor部分を残り2年間で修了できるルートがあります。
QUTのビジネスコースの学費はいくらですか?
2026年の留学生向け学費は、Bachelor of BusinessがA$45,000/年、Diploma in BusinessがA$27,000/コースです。
Master of Business(International Business)はA$49,300/年です。
選択する専攻、履修期間、入学年度によって総額は変わるため、それぞれの公式コースページで最新学費を確認してください。
Bachelor of Businessの英語条件は?
基本的な目安は、IELTS Academic Overall 6.5、各バンド6.0以上です。
Diploma in Businessは、IELTS Overall 5.5、各バンド5.0以上が目安です。
日本の高校卒業後に直接入学できますか?
高校の成績、卒業資格、履修科目、英語力によって異なります。
直接入学条件を満たさない場合でも、Diploma in BusinessやFoundation Programを経由できる可能性があります。
どの専攻がおすすめですか?
一律におすすめできる専攻はありません。卒業後に目指す仕事から逆算して選ぶことが重要です。
- 会計や監査:Accounting
- 金融や投資:Finance
- 海外事業や貿易:International Business
- 商品企画やブランド:Marketing
- 採用や人材育成:Human Resource Management
- 組織運営や経営:Management
- 広告や広報:Strategic Advertising and Public Relations
QUTのビジネスを卒業すれば永住権を取得できますか?
ビジネスコースを卒業するだけで、オーストラリアの永住権が保証されるわけではありません。
ビザの可能性は、専攻、職種、年齢、英語力、職歴、技能査定、州政府の条件などによって変わります。
永住権を目的とする場合は、入学前にコースと卒業後の職種がどのようにつながるかを確認する必要があります。
まとめ|クイーンズランド工科大学へ留学ならブリスベン留学ドットコム

QUTのビジネスコースは、企業課題を扱う実践的な学びが特徴です。学部(Bachelor)では9つの専攻からキャリアに合わせて選択でき、入学条件が難しい場合はDiplomaやFoundationを経由するルートもあります。大学卒業者には修士(Master)の道も用意されています。コース選択時は、学歴や英語力、希望専攻や卒業後の目標を明確にし、奨学金を含めた総予算を慎重に計画することが大切です。
オーストラリアやブリスベン留学で迷ったら、ブリスベン留学ドットコムへ。
ブリスベン留学ドットコムでは、QUTを含むオーストラリア大学への進学について、現在の成績、英語力、希望専攻、予算をもとに、直接入学・Diploma・Foundation・大学院のどのルートが適しているかをご案内しています。
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