【2026年版】ケンブリッジ英語検定とは?種類・IELTSとの違いを解説

IELTS

海外留学で「ケンブリッジ英語検定」を検討する際、IELTSなどと比べ日本では情報が少なく迷う方も多いでしょう。

本記事では、CEFRに沿った試験の仕組みや種類、オーストラリアの留学・ビザ申請での活用法、IELTSとの違いを分かりやすく解説します。

ケンブリッジ英語検定とIELTSは目的で選ぶ

ケンブリッジ英語検定とIELTSのどちらが向いているかは、英語を学ぶ目的によって異なります。

主な目的選択肢の目安
CEFRに沿って英語力を段階的に伸ばしたいケンブリッジ英語検定
4技能を総合的・実践的に鍛えたいケンブリッジ英語検定
大学や専門学校への出願期限が決まっている出願先が指定する試験
オーストラリアの学生ビザ申請に使いたいHome Affairsが認める試験
IELTSのスコアを提出する必要があるIELTS
長期的な英語学習の成果を資格として残したいケンブリッジ英語検定

ケンブリッジ英語検定は、英語力をB1、B2、C1などのレベルで積み上げていきたい人に向いています。

一方、大学出願やビザ申請など提出期限が決まっている場合は、出願先・申請先が指定している試験を優先することが重要です。

IELTSの種類や試験内容については、オーストラリア留学・永住権に必要なIELTS完全ガイドもあわせて確認してください。

ケンブリッジ英語検定とは

ケンブリッジ英語検定(正式名称:Cambridge English Qualifications)は、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能を通じて実際の英語運用能力を評価する国際的な資格です。CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に対応しており、欧州をはじめとする英語圏以外の地域では、日本における「英検」のように学校教育や社会で広く認知された定番の英語資格となっています。

主な特徴は以下の3点です。

段階的な証明: ヨーロッパの学生や社会人が自身の英語レベルを段階的(B1、B2、C1など)に証明する際のファーストチョイスとなっています。

レベル別の選択: A2からC2までの各レベルから自分の実力や目的に合った試験を自分で選んで受験できます。

一生ものの資格: 証明書自体に有効期限はありません(ただし提出先による条件の確認は必要です)。

ケンブリッジ英語検定の3つの特徴

レベルごとに受験する試験が分かれている

IELTSでは、受験者が同じ試験を受け、0から9.0までのバンドスコアで英語力が示されます。

一方、ケンブリッジ英語検定では、A2 Key、B1 Preliminary、B2 Firstなど、目標とするレベルに応じて受験する試験そのものが異なります。

そのため、「まずはB1に合格し、その後B2を目指す」といった段階的な学習計画を立てやすい点が特徴です。

4技能を使って実践的な英語力を測る

ケンブリッジ英語検定では、Reading、Writing、Listening、Speakingを総合的に評価します。

特にB2 First以上では、自分の意見を説明する、相手の発言に反応する、目的に合わせて英文を書くなど、留学生活や職場を意識した英語力が求められます。

試験対策を進めること自体が、英語を実際に使う練習につながりやすい試験です。

証明書自体には有効期限がない

Cambridge Englishの公式情報では、取得した証明書自体は失効しないと説明されています。

ただし、大学、専門学校、企業、政府機関などが「過去何年以内の結果に限る」と独自の条件を設ける場合があります。

そのため、資格を取得してから時間が経過している場合は、提出先が古い結果を受け付けているか確認が必要です。

「資格として失効しない」ことと、「出願やビザ申請でいつでも利用できる」ことは同じではありません。

ケンブリッジ英語検定の種類とレベル

一般・高等教育向けの主なCambridge English Qualificationsは、次の5種類です。

ケンブリッジ英語検定
試験名
CEFRCambridge English ScaleIELTS (オーバーオール)TOEFL iBTTOEIC (L&R)主な対象・レベル感
A2 KeyA2120~1393.0~3.530~40225~549基本的な日常英語を確認したい人
B1 PreliminaryB1140~1594.0~5.042~71550~784日常生活に必要な基礎英語を身につけたい人
B2 FirstB2160~1795.5~6.572~94785~944英語圏での生活・就学・仕事を意識する人
C1 AdvancedC1180~1997.0~8.095~120945~990大学進学や専門的な仕事を目指す人
C2 ProficiencyC2200~2308.5~9.0高度な学術・専門環境で英語を使う人

※IELTS、TOEFL、TOEICのスコアは各試験団体の公式換算表や一般的な目安に基づく参考値であり、実際の試験結果とは若干異なる場合があります。

A2 Key

A2 Keyは、身近な話題について簡単な英語でやり取りできるレベルを対象とした試験です。

短い文章を理解する、基本的な質問に答えるなど、英語学習の基礎が身についているかを確認したい人に向いています。

B1 Preliminary

B1 Preliminaryは、旅行や日常生活などの場面で必要となる英語力を測る試験です。

英語で簡単な説明をしたり、一般的な文章を読んだりする力が求められます。語学留学やワーキングホリデー前の目標にも設定しやすいレベルです。

B2 First

B2 Firstは、英語圏で生活したり、英語で行われる授業を受けたりするための英語力を示す資格です。

留学を検討している方にとって、最初に目標となりやすいケンブリッジ英語検定です。

ただし、大学や専門学校への正式な出願に利用できるかは、教育機関やコースごとに異なります。

C1 Advanced

C1 Advancedは、大学レベルの授業や専門的な職場で英語を使う力を証明する試験です。

Cambridge Englishでは、世界各国の大学、企業、政府機関などで認められている資格として案内されています。

オーストラリアの教育機関への出願や、一部のビザ・移住手続きで関係する可能性があるのも、主にC1 Advancedです。

C2 Proficiency

C2 Proficiencyは、ケンブリッジ英語検定の中で最も高いレベルです。

複雑な文章や専門的な情報を正確に理解し、学術・専門分野で柔軟に英語を使う能力が求められます。

大学院や博士課程、高度な専門職などを目指す方に関係しやすい試験ですが、一般的な大学留学で必ずC2が必要になるわけではありません。

Cambridge English Scaleとは

ケンブリッジ英語検定の結果は、Cambridge English Scaleと呼ばれる共通スケールで表示されます。

受験者は、各技能のスコアと総合スコアを受け取ります。結果には、主に次の情報が記載されます。

  • Cambridge English Scaleの総合スコア
  • Readingなど各技能のスコア
  • 試験のグレード
  • CEFRレベル

例えば、B2 FirstはB2レベルを対象としていますが、高い成績を取得した場合はC1相当として結果が示されることがあります。

反対に、目標レベルに届かなかった場合でも、一定のスコアを満たしていれば下位のCEFRレベルが示される場合があります。

単純な合格・不合格だけではなく、自分の技能別の強みや弱点を把握しやすい仕組みです。

IELTS・TOEFL・TOEICとの違い

英語試験は、それぞれ利用される場面や評価方法が異なります。

試験主な用途特徴
ケンブリッジ英語検定英語学習、留学、就職、英語力証明CEFRレベル別に試験を選ぶ
IELTS海外留学、大学出願、移住、ビザ0~9.0のバンドスコアで評価
TOEFL iBT海外大学・大学院への出願アカデミックな英語を中心に出題
TOEIC就職、社内評価、ビジネス日本やアジア圏の企業で利用されやすい

ケンブリッジ英語検定は学習目標を設定しやすい

ケンブリッジ英語検定では、「B2 Firstに合格する」「次はC1 Advancedを目指す」という形で学習目標を決められます。

試験に合格することだけでなく、そのレベルで必要とされる英語運用力を身につけることが学習の中心になります。

IELTSは出願や申請に利用しやすい

IELTSは、オーストラリアの大学・大学院、TAFE、専門学校などで広く利用されています。

教育機関によっては、IELTS Overall 6.0や6.5など、必要なスコアが明確に定められています。

大学進学を検討している方は、オーストラリアの大学で必要なIELTSスコアも参考にしてください。

オーストラリア留学でケンブリッジ英語検定は使える?

オーストラリア留学でケンブリッジ英語検定を利用できるかは、提出する目的によって異なります。

大学・TAFE・専門学校への出願

オーストラリアの大学や専門学校の中には、C1 Advancedなどの結果を英語力証明として受け付けている教育機関があります。

ただし、すべての学校・コースで共通して利用できるわけではありません。

同じ大学でも、学部やコースによって次の条件が異なる場合があります。

  • 受け付けている試験
  • 必要な総合スコア
  • 各技能の最低スコア
  • 受験日からの有効期間
  • オンライン受験結果の取り扱い

大学進学を予定している場合は、学校名だけでなく、希望するコースのInternational entry requirementsを確認しましょう。

また、入学時期から逆算して準備する場合は、オーストラリア大学の入学時期と出願スケジュールも確認しておくと安心です。

オーストラリアのビザ・移住申請

オーストラリアのビザ申請で英語力を証明する場合は、Department of Home Affairsが認めている試験を受ける必要があります。

2025年8月7日には、ビザ目的で承認される英語試験やスコア条件に変更が行われました。

Cambridge C1 Advanced Testは承認テストの一つとして掲載されていますが、必要なスコアは、申請するビザや求められる英語レベルによって異なります。

また、ビザ目的では、セキュリティ管理された試験会場で受験する必要があります。完全オンライン型や自宅受験型の試験結果は認められない場合があるため注意してください。

学生ビザの手続きについては、オーストラリア学生ビザの申請方法・必要書類でも解説しています。

※ビザ制度や承認試験は変更される可能性があります。実際に申請する際は、Department of Home Affairsの最新情報を確認してください。

専門職登録

看護、教育、医療、福祉などの専門職では、大学の入学条件とは別に、専門職登録機関が英語要件を定めている場合があります。

大学がCambridge Englishを認めていても、卒業後の専門職登録では別の試験が必要になる可能性があります。

コースを決める際は、入学条件だけでなく、卒業後に目指す職業の登録条件まで確認することが大切です。

ブリスベン留学での活用方法

ブリスベン留学でケンブリッジ英語検定を活用する方法は、主に3つあります。

語学学校でCambridge対策コースを受講する

ブリスベンの語学学校では、一般英語のほか、B2 FirstやC1 Advancedの試験対策コースが開講されることがあります。

試験対策コースでは、一般英語よりも明確なゴールを設定しやすく、4技能をバランスよく伸ばせる点がメリットです。

ただし、開講レベル、入学日、最低受講期間は学校によって異なります。常時開講ではなく、試験日程に合わせて開始されるコースもあります。

大学・専門学校進学前に英語力を高める

将来的に大学や専門学校への進学を考えているものの、すぐに出願する段階ではない場合、B2やC1を目標に学習する方法があります。

英語力を段階的に伸ばした後、実際の出願条件に合わせてIELTSやPTEなどを受験することも可能です。

日本の大学からオーストラリアの大学へ移る方法を検討している方は、オーストラリア大学編入の条件・単位移行ガイドも参考にしてください。

ワーキングホリデー中の英語学習目標にする

ワーキングホリデーでは、日常会話だけでなく、履歴書の作成、面接、職場での説明や報告など、実践的な英語力が必要になります。

B1 PreliminaryやB2 Firstを目標にすると、「会話ができるようになりたい」という曖昧な目標を、具体的な学習計画に変えやすくなります。

ただし、ワーキングホリデーのビザ取得自体にケンブリッジ英語検定が必須という意味ではありません。

どのレベルを目指せばよい?

目的別の目安は次のとおりです。

目的目安となる試験
基礎英語の確認A2 Key
日常生活・旅行で使う英語B1 Preliminary
語学留学・ワーホリ前の英語力強化B1 Preliminary/B2 First
英語で専門科目を学ぶ準備B2 First/C1 Advanced
大学・大学院進学C1 Advancedを中心に出願条件を確認
高度な学術・専門分野C2 Proficiency
ビザ・移住申請Home Affairsが定める試験・スコアを確認

「留学するならC1 Advancedを受ければよい」と一律に考えるのではなく、最終的な提出先から逆算してください。

出願先がIELTS Academicを指定している場合、ケンブリッジ英語検定の勉強を続けていても、最終的にはIELTSを受験する必要があります。

ケンブリッジ英語検定のメリット

長期的な英語学習の目標になる

A2からC2までレベルが分かれているため、現在地と次の目標を明確にできます。

資格取得後も次のレベルを目指せるため、継続的な英語学習と相性がよい試験です。

4技能をバランスよく伸ばせる

リーディングやリスニングだけでなく、文章を書く力や、相手と英語でやり取りする力も求められます。

試験対策が留学生活や仕事で使う英語の練習につながりやすい点がメリットです。

資格自体は失効しない

証明書自体に有効期限がないため、英語学習の成果として長期的に残せます。

ただし、提出先が独自の受け付け期限を設定している場合があるため、利用時には再確認が必要です。

技能別に英語力を確認できる

Cambridge English Scaleでは、総合結果だけでなく、技能ごとのスコアも示されます。

スピーキングは得意だがライティングが弱いなど、自分の課題を見つけやすくなります。

受験前に知っておきたい注意点

日本ではIELTSほど情報や会場が多くない

ケンブリッジ英語検定は国際的な資格ですが、日本ではIELTSやTOEICほど受験情報が多くありません。

試験日、会場、受験料は試験センターによって異なるため、早めに確認する必要があります。

試験レベルの選択が必要

自分の英語力より高すぎる試験を選ぶと、対策期間が長くなる可能性があります。

受験前に模擬問題やレベルチェックを利用し、現在の英語力に合った試験を選びましょう。

出願先が受け付けているとは限らない

国際的に認知されている資格であっても、希望する大学や専門学校が受け付けていなければ、出願書類として利用できません。

試験を予約する前に、提出先の条件を確認することが最優先です。

結果発表までの期間が形式によって異なる

Cambridge Englishの案内では、デジタル試験は受験後5~10営業日、紙の試験は4~6週間程度が結果発表の目安とされています。

出願期限が近い場合は、受験日だけでなく、結果が出る時期まで計算しておきましょう。

ケンブリッジ英語検定が向いている人

ケンブリッジ英語検定は、次のような方に向いています。

  • CEFRに沿って英語力を伸ばしたい人
  • 4技能を総合的に身につけたい人
  • B2やC1など明確な目標を設定したい人
  • 留学前に実践的な英語力を身につけたい人
  • 長期的な英語学習の成果を資格として残したい人
  • 英語圏での生活や仕事を意識している人

一方、大学出願やビザ申請の期限が近く、提出先がIELTSやPTEを指定している方は、指定された試験の対策を優先しましょう。

まとめ|オーストラリアに語学留学するならブリスベン留学ドットコム

ケンブリッジ英語検定は、CEFRに沿った段階別の英語資格です。

4技能をバランスよく伸ばしたい人に向いていますが、すべての学校やビザ申請で使えるわけではありません。オーストラリア留学で利用する際は、出願先の受け入れ可否、必要スコア、有効期限、認められる受験形式、結果発表の時期を事前に必ず確認しましょう。

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