QS世界大学ランキング2027でUNSWが世界19位となり、初の豪州1位を獲得しました。
豪州からは6校がトップ40入りし、UQも40位へ上昇しています。ただしランキングは難易度や最適な留学先を直接示すものではありません。
留学先選びでは順位だけでなく、専攻や入学条件、費用、生活環境、卒業後の進路まで確認が必要です。本記事ではオーストラリアの上位校の変化とブリスベン視点での選び方を解説します。

QS世界大学ランキングとは?

QS World University Rankingsは、英国の高等教育評価機関Quacquarelli Symonds(QS)が毎年発表している世界大学ランキングです。
2027年版には世界1,500校以上が掲載され、研究実績だけでなく、企業からの評価、卒業生の雇用成果、国際性、教員と学生の比率、サステナビリティなどが総合的に評価されています。
QSランキングの主な評価項目
| 評価分野 | 主な指標 | 配点 |
|---|---|---|
| Research and Discovery | 学術的評判、教員あたりの論文被引用数 | 50% |
| Employability and Outcomes | 雇用主からの評判、卒業生の雇用成果 | 20% |
| Learning Experience | 教員と学生の比率 | 10% |
| Global Engagement | 外国籍教員、留学生、国際共同研究ネットワーク | 15% |
| Sustainability | 環境・社会への取り組み | 5% |
配点が最も大きいのは研究・学術分野ですが、就職評価や国際性も重要な判断材料になっています。
そのため、QSランキングは日本の偏差値ランキングとは性格が異なります。順位が高い大学ほど必ず入学が難しい、またはすべての専攻で優れているという意味ではありません。
【2027年版】オーストラリアの大学ランキング上位10校
QS公式ランキングで確認できるオーストラリアの上位10校は、次のとおりです。前年順位との比較にはQS World University Rankings 2026を使用しています。
| 豪州順位 | 大学名 | 主な都市 | 2027年 | 2026年 | 変化 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | UNSW Sydney/ニューサウスウェールズ大学 | シドニー | 19位 | 20位 | 1ランク上昇 |
| 2 | The University of Melbourne/メルボルン大学 | メルボルン | =22位 | 19位 | 順位下降 |
| 3 | The University of Sydney/シドニー大学 | シドニー | 28位 | =25位 | 順位下降 |
| 4 | Australian National University/オーストラリア国立大学 | キャンベラ | 29位 | =32位 | 3ランク上昇 |
| 5 | Monash University/モナッシュ大学 | メルボルン | 31位 | =36位 | 5ランク上昇 |
| 6 | The University of Queensland/クイーンズランド大学 | ブリスベン | =40位 | 42位 | 2ランク上昇 |
| 7 | The University of Western Australia/西オーストラリア大学 | パース | =77位 | 77位 | 同順位 |
| 8 | Adelaide University/アデレード大学 | アデレード | 79位 | =82位 | 3ランク上昇 |
| 9 | University of Technology Sydney/シドニー工科大学 | シドニー | =87位 | 96位 | 9ランク上昇 |
| 10 | RMIT University/RMIT大学 | メルボルン | =119位 | 125位 | 6ランク上昇 |
※「=」は同順位の大学があることを示します。
2027年版で注目したい3つの変化
UNSWが初めてオーストラリア国内1位に
2027年版で最も大きな変化は、UNSW Sydneyが世界19位に上昇し、オーストラリア国内トップになったことです。
UNSWが国内1位になるのは大学史上初めてで、ニューサウスウェールズ州の大学がオーストラリア最上位になるのも初めてです。
UNSWは、卒業生の雇用成果を示すEmployment Outcomesと、Sustainabilityの指標でオーストラリア国内最高評価を獲得しました。サステナビリティでは世界7位に入っています。
工学、IT、データ、ビジネスなどを学びながら、シドニーでのインターンシップや就職機会も重視したい人にとって、有力な選択肢の一つです。
世界トップ40にオーストラリアの6大学がランクイン
2027年版では、次の6校が世界トップ40に入りました。
- UNSW Sydney:19位
- メルボルン大学:=22位
- シドニー大学:28位
- ANU:29位
- モナッシュ大学:31位
- クイーンズランド大学:=40位
このうち6校はいずれも、オーストラリアの主要研究大学連合Group of Eight(Go8)に加盟しています。
また、オーストラリアから世界トップ100に入った大学は9校です。人口規模を考えると、国際的に評価されている大学が多い国といえます。
オーストラリア37校のうち21校が前年より上昇
QSが評価したオーストラリアの37大学のうち、21校が前年より順位を上げました。
UNSWやANU、モナッシュ大学、UQだけでなく、UTSやRMITなど実践教育を重視する大学も順位を伸ばしています。
一部の有名大学だけではなく、オーストラリア全体として国際評価を高めている点も、2027年版の特徴です。
ブリスベン留学ではUQの世界40位に注目
ブリスベンにあるクイーンズランド大学(UQ)は、2027年版で世界=40位、オーストラリア国内6位となりました。
UQはクイーンズランド州を代表するGo8大学で、研究力を重視しながらブリスベンで生活したい人に向いています。
シドニーやメルボルンの大学と比較する場合は、ランキングだけでなく、次の点も確認しましょう。
- 希望専攻のカリキュラムと研究分野
- 年間学費と利用できる奨学金
- 英語条件と学歴条件
- ファウンデーションやディプロマからの進学可否
- キャンパスの場所と住居費
- インターンシップや実習の有無
大学の開始時期や準備期間については、オーストラリア大学の入学時期と進学スケジュールもあわせて確認してください。
QUTやグリフィス大学も専攻によって有力候補
ブリスベンで大学を選ぶ場合、UQだけが選択肢ではありません。
クイーンズランド工科大学(QUT)は、実社会とのつながりを重視する大学として知られています。QS専攻別ランキング2026では、Media and Communication Studiesが世界19位となり、オーストラリア国内最高評価を得ています。
グリフィス大学も、ビジネス、観光・ホスピタリティ、看護、環境、クリエイティブ分野など幅広いコースを提供しています。
総合ランキングだけを見るとUQが上位ですが、希望する専攻や実習内容によっては、QUTやグリフィス大学のほうが合うこともあります。
専攻別ランキングの最新版は2026年版
2026年8月現在、総合ランキングの最新版は「QS World University Rankings 2027」ですが、専攻別ランキングの最新版は「QS World University Rankings by Subject 2026」です。
専攻別ランキング2026では、55の個別分野が5つの大分類に整理されています。
- Arts and Humanities
- Engineering and Technology
- Life Sciences and Medicine
- Natural Sciences
- Social Sciences and Management
オーストラリアからは37の教育機関がランクインし、広域分野と個別分野を合わせて926件掲載されました。54の分野でオーストラリアの教育機関が世界トップ100に入っています。
専攻別ランキングで評価が高い大学の例
| 分野 | 大学 | 2026年版での評価 |
|---|---|---|
| Pharmacy and Pharmacology | Monash University | 世界2位 |
| Sports-related Subjects | The University of Sydney | 世界3位 |
| Nursing | University of Technology Sydney | オーストラリア国内最高 |
| Economics and Econometrics | Monash University | オーストラリア国内最高 |
| Data Science and Artificial Intelligence | The University of Sydney | 世界38位 |
| Media and Communication Studies | Queensland University of Technology | 世界19位・オーストラリア国内最高 |
| Art and Design | RMIT University | 世界19位 |
薬学ではモナッシュ大学、スポーツ関連ではシドニー大学、看護ではUTSが特に高い評価を受けています。
看護分野を検討している人は、ランキングだけでなく、英語要件、実習、卒業後の登録条件も重要です。詳しくはオーストラリアで看護学を学ぶ方法をご確認ください。
ビジネス系の大学院を検討している人は、オーストラリアMBAの選び方・出願条件・費用も参考になります。

ランキングだけで大学を決めないほうがよい理由
総合順位と希望専攻の評価は一致しない
総合ランキング国内1位のUNSWが、すべての専攻で国内1位というわけではありません。
薬学ならモナッシュ大学、看護ならUTS、メディアならQUTというように、大学ごとに評価されている分野は異なります。
まず希望する専攻を決め、その分野のカリキュラム、設備、実習、研究内容を比較することが大切です。
入学条件を満たせるか確認する必要がある
ランキング上位校では、高い高校・大学成績や英語スコアを求められる傾向があります。
ただし、直接入学の条件を満たしていなくても、次のような進学ルートを利用できる場合があります。
- ファウンデーション
- ディプロマから大学2年次への編入
- 大学付属英語コース
- EAPなどの進学英語コース
- 条件付き合格
日本の高校卒業後の進学方法については、高校卒業後にオーストラリアの大学を目指した留学事例も参考にしてください。
大学院を検討している場合は、オーストラリア大学院の出願ガイドで必要書類や条件付き合格の仕組みを確認できます。
学費と奨学金も大学ごとに異なる
ランキング上位大学は学費も高額になる傾向がありますが、留学生向け奨学金や授業料減免を利用できる場合があります。
奨学金には、出願時に自動審査されるものと、別途申請が必要なものがあります。大学名だけでなく、奨学金適用後の総費用で比較しましょう。
主な制度については、返済不要のオーストラリア大学・大学院奨学金一覧をご覧ください。
都市と生活環境も留学の満足度に影響する
オーストラリアの上位大学は、シドニー、メルボルン、ブリスベン、キャンベラ、パース、アデレードに分散しています。
大学の順位が同程度でも、都市によって次の条件が異なります。
- 家賃や生活費
- 気候
- 公共交通
- アルバイト環境
- 日本からのアクセス
- 卒業後に働きたい業界
- キャンパスまでの通学時間
ブリスベンにはUQ、QUT、グリフィス大学などがあり、研究型大学と実践型大学を同じ都市内で比較できることが特徴です。
オーストラリアの大学選びで確認したい5項目
大学ランキングを確認したら、次の順序で候補校を絞ると整理しやすくなります。
- 希望する専攻があるか
専攻名だけでなく、必修科目、選択科目、実習、インターンシップを確認します。 - 学歴・英語条件を満たせるか
直接入学が難しい場合は、ファウンデーションやディプロマも比較します。 - 卒業までの総費用はいくらか
授業料だけでなく、住居費、OSHC、教材費、交通費も含めます。 - 都市とキャンパスが自分に合うか
気候、生活費、通学環境、仕事の探しやすさを確認します。 - 卒業後の進路につながるか
希望職種、資格登録、インターンシップ、大学院進学などから逆算します。
QSも、ランキングを大学選びの出発点として利用し、個別のコース内容や進学目的と組み合わせて判断することを推奨しています。
よくある質問

オーストラリアで最もランキングが高い大学はどこですか?
QS World University Rankings 2027では、UNSW Sydneyが世界19位でオーストラリア国内1位です。
UNSWが国内トップになるのは今回が初めてです。
ブリスベンで最もランキングが高い大学はどこですか?
クイーンズランド大学(UQ)です。
QS世界大学ランキング2027では世界=40位、オーストラリア国内6位に入っています。
ただし、専攻によってはQUTやグリフィス大学も有力な候補になります。
オーストラリアから世界トップ100に何校入っていますか?
2027年版では9校です。
UNSW、メルボルン大学、シドニー大学、ANU、モナッシュ大学、UQ、UWA、アデレード大学、UTSが世界トップ100に入っています。
QSランキングとTHEランキングはどちらを見ればよいですか?
両方を参考にできますが、評価方法が異なります。
QSは学術的評判、雇用主評価、論文被引用、国際性などを重視しています。一方、THEは教育、研究環境、研究品質、産業界との連携などを評価します。
順位だけを比較するのではなく、希望専攻のランキングや大学公式コース情報も確認しましょう。
ランキング上位大学は入学が難しいですか?
一般的には、成績や英語条件が高めに設定される傾向があります。
ただし、直接入学が難しい場合でも、ファウンデーション、ディプロマ、進学英語コースなどを経由できることがあります。
ランキングが高い大学を卒業すれば就職に有利ですか?
大学の知名度や企業からの評価がプラスになることはありますが、ランキングだけで採用が決まるわけではありません。
英語力、専攻内容、インターンシップ、職務経験、資格、ポートフォリオ、面接力なども重要です。
まとめ|ブリスベン留学ならブリスベン留学ドットコム

QS世界大学ランキング2027でUNSWが国内1位となり、豪州上位校やUQも順位を上げました。
一方、大学選びでは総合順位だけでなく専攻、入学条件、費用、生活環境、進路まで総合的な確認が不可欠です。
オーストラリアやブリスベン留学で迷ったら、ブリスベン留学ドットコムへ。
ブリスベン留学ドットコムでは、政府公認カウンセラーや、オーストラリアの大学卒業・永住権取得の経験を持つカウンセラーが、英語力、学歴、予算、希望する仕事に合わせて学校とコースを整理します。
長期になるほど費用を抑えやすいプランもあり、学校手配のサポート手数料は無料です。
※一部規定があります。
詳しいサポート内容は、ブリスベン留学ドットコムの無料サポートをご確認ください。
参照元
- QS World University Rankings 2027|オーストラリア上位大学
- QS World University Rankings 2027
- QS World University Rankingsの評価方法
- UNSWがQS世界大学ランキング2027でオーストラリア国内1位を獲得
- Group of Eight|QS World University Rankings 2027発表
- Study Australia|QS World University Rankings by Subject 2026
- QS World University Rankings by Subjectの評価方法

