オーストラリアで「もっと学びたい」「もう少し住みたい」と思ったら――鍵になるのが学生ビザでの滞在延長です。
本記事では、「オーストラリアで学生ビザにて滞在延長する方法」を中心に、ワーホリ延長(セカンド・サード)に届かなかった方が選べる進路まで、現地エージェントの視点で要点だけをわかりやすく解説します。
どんな人が「滞在延長」を考える?
- 語学学校を修了したが、さらに英語力を伸ばしたい
- 専門コース進学(TAFE・私立カレッジ・大学準備)でキャリアに直結させたい
- 現地での生活・仕事・人間関係が充実し、帰国より学びの継続が合理的
- ワーホリ中に指定就労日数(セカンド・サード条件)を満たせなかったため別ルートを検討
延長の第一候補が学生ビザ。年齢制限がなく、学びを軸に滞在を継続できます。
滞在延長の基本:まずはビザ戦略
オーストラリアにいる限り何らかのビザ保有が必須。就学の延長=ビザ戦略の再設計です。
自分に合うのは以下のどれか、早めに当たりをつけましょう。
- 学生ビザで延長(最有力)
- ワーホリ(セカンド・サード):条件を満たせる人向け
- 観光ビザ:観光目的のみ(就労不可/要件に注意)
ポイント:卒業・修了間際に動くと選択肢が狭まります。最低でも2〜3か月前から逆算開始を。
学生ビザで滞在延長:必ず押さえる5点
- 在籍要件
学生ビザはCRICOS認定校の就学が前提。コース期間全体をカバーするOSHC(留学生保険)加入も必須。 - 学修の一貫性
同じ語学コースの繰り返し延長はリスク。英語が一定以上なら、進学英語/専門ディプロマ/大学準備などへ段階的に進むと合理的。 - 英語力要件
多くの専門コース目安はIELTS 5.5前後。不足なら付属語学+条件付き入学やパスウェイで計画を。 - GSステートメント(旧GTE)
就学が自分の学歴・職歴・帰国後プランと論理的に結びつくことを英語で説明。テンプレは避け、個別具体がコツ。 - 出席率・成績
在籍中のアカデミック状況は次の審査に影響。日頃からコンプライアンスを徹底。
学生ビザ→学生ビザで延長する流れ(国内申請)
- コース決定:学校・都市・コース目的を明確化
- 入学手続き:授業料納入→CoE(入学許可)発行
- OSHC延長:新コース全期間をカバー
- ImmiAccountで申請作成
- パスポート、CoE、OSHC証明、GSステートメント、資金計画 などをアップロード
- 申請料を決済(オンショア2回目以降は追加コストに注意)
- 審査中はブリッジングビザで合法滞在(原則、元の学生ビザ条件が継続)
渡航注意:ブリッジング中は出入国に制限がかかるのが一般的。旅行予定がある場合は申請前に相談を。
タイムライン例(逆算モデル)
- 3〜2か月前:進路相談/学校選定/必要条件確認
- 2〜1か月前:費用納入→CoE発行/OSHC期間調整
- 1か月〜2週間前:Immi申請書類を最終整備→提出
- 審査中:追加指示(健康診断・情報補足)が届いたら迅速対応
費用の目安(延長時)
- 学費:学校・コースにより大きく変動
- 学生ビザ申請料:基準料+オンショア2回目以降追加あり
- OSHC:延長期間をフルカバー
- 生活費:家賃・引越し費用等を別途見積もり
予算はコース長さと都市相場で大きく変わります。総額の見取り図を先に作るのが失敗回避の近道。
ワーホリ延長(セカンド・サード)の条件が難しい?→学生ビザが有効打
ワーホリ(ファースト→セカンド→サード)は、農業・建設などの指定就労日数を満たす必要があります。
「期間・勤務地・職種の要件が厳しくて満たせない」「進路を学び中心に切り替えたい」方は、学生ビザが現実的な延長策です。
- 例:
- ワーホリ(ファースト) → 学生ビザ:学び直し・専門スキル獲得へ
- 学生ビザ → ワーホリ:一時帰国後に再入国(要件・年齢制限に注意)
- 学生ビザ → 観光ビザ:観光のみ延長(就労不可/帰国意思の説明が鍵)
陥りがちな失敗と回避策
- 安いだけの学校選び → モチベ低下・成績不振→ビザ要件違反のリスク
- 回避:将来像とコース内容の一致、学修負荷の現実性で評価
- 同コースの繰り返し → 学修合理性を説明できず却下リスク
- 回避:英語→進学英語→専門/高等教育へ段階設計
- 締切管理の抜け → 申請遅れ・ドラフト失効
- 回避:逆算スケジュールでマイルストーン管理
- GSステートメントが薄い → 動機・帰国後計画が抽象的
- 回避:学歴/職歴/志望コース/帰国後キャリアを線で結ぶ
目的整理チェックリスト(コピペ可)
- 延長の主目的(英語/資格/学位/キャリアチェンジ)
- 希望都市と生活予算
- 英語力の現状と必要スコア(例:IELTS 5.5など)
- 調べたコース3件と合致理由
- 帰国後の活用計画(職種・業界・応募要件)
- 想定総費用(学費・保険・生活費)と資金計画
- 申請〜開講までの日程
よくある質問
Q. 学生ビザに年齢制限はありますか?
A. ありません。 社会人・シニアの方も可。大切なのは学ぶ合理性の説明です。
Q. 英語力が足りない場合は?
A. 付属語学+進学英語+条件付き入学などのパスウェイで組み立て可能。期間と費用は増えるため早めの設計が肝心。
Q. 国内から延長申請できますか?
A. 可能です。 ImmiAccountでオンライン申請。ブリッジング期間の出国制限にご注意を。
Q. 学生ビザ中のアルバイトは?
A. 就労上限は政府の最新ルールに従います。申請時点の規定を必ず確認してください。
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