オーストラリアへ渡航・留学する際は、滞在期間に関わらずビザが必要です。
現在はほぼすべてオンライン申請に対応しており、流れを押さえれば手続きは難しくありません。
本記事では、主要ビザの種類、申請ステップ、費用の目安、不許可時の対応までを一気に解説します。
ブリスベン留学ドットコムの無料サポート活用ポイントもあわせてご紹介します。
※この記事は一般情報の解説であり、ビザの法的助言ではありません。当社は学校選定・入学手続き・現地サポートに特化しており、ビザ単体でのご相談は承っていません。
オーストラリアで申請できる主なビザ
オーストラリアのビザは、渡航前に申請するものと、現地で条件を満たしてから申請できるものに大別されます。
まずは全体像を把握しましょう。
留学前に申請できるビザ
観光ビザ(ETA/Electronic Travel Authority)
- サブクラス:601
- 有効期限:1年(1回の滞在は最長3か月)
- 就学:最長3か月まで可/就労不可
- 申請料金:20豪ドル(ETA使用料の目安)
- 申請場所:オーストラリア国外から
短期の語学留学や下見、親族訪問などに便利。アプリで完結し、最も手軽に取得できます。
学生ビザ(Student Visa)
- サブクラス:500
- 有効期限/滞在:最長5年(コースにより異なる)
- 申請料金:2,000豪ドル(目安)
- 申請場所:国内/国外いずれも可
- 主な条件:CRICOS認定校への在籍、OSHC加入、GSステートメント(旧GTE)の提出 など
3か月超の就学は学生ビザが必須。
就学目的が「真に学ぶための一時的滞在」であることを英文で説明するGSステートメントが重要です。
ファースト・ワーキングホリデービザ(First Working Holiday Visa)
- サブクラス:417
- 有効期限/滞在:1年
- 申請料金:670豪ドル(目安)
- 申請場所:オーストラリア国外
- 対象年齢:18~31歳未満
- 就業:同一雇用主で最長6か月まで
就労・就学・観光をバランスよく経験できる人気ビザ。
資金・健康・人物要件の確認を忘れずに。
留学後に申請できるビザ
セカンド/サード・ワーキングホリデービザ
- サブクラス:417
- 有効期限/滞在:各1年
- 申請料金:各670豪ドル(目安)
- 申請場所:国内/国外いずれも可
一定期間の指定就労(いわゆる「セカンド要件」「サード要件」)を満たすと更新申請が可能です。
卒業生ビザ(Temporary Graduate Visa)
- サブクラス:485
- 代表的ストリーム:Graduate Work、Post-Study Work など
- 有効期限/滞在:18か月(代表例。専攻や学位で変動)
- 申請料金:2,300豪ドル~(目安)
オーストラリアで所定の学位・資格を修了後、現地で就労経験を積むためのビザ。
永住権ルート検討の土台づくりにも役立ちます。
観光ビザ(ETA)の申請手順(4STEP)
STEP1:申請条件を確認する
対象パスポートの保持、観光・親族訪問などの一時滞在であること(就学は3か月以内・就労不可)、健康・人物要件を満たすことを事前確認します。
STEP2:公式アプリをインストールする
「AustralianETA」をスマートフォンにインストール。
iOS/Android対応。
STEP3:アプリで申請する
案内に沿って、メールアドレス、パスポート写真ページ、本人確認用写真、クレジットカード(ETA使用料20豪ドル)を入力・撮影・決済します。
STEP4:結果を受け取る
多くは即時~数時間で結果が届きます(最大12時間程度かかる場合あり)。
許可後はパスポートデータに電子的に紐づきます。
学生・ワーキングホリデービザの申請手順(5STEP)
STEP1:申請条件を確認する
【学生ビザの主な条件】
6歳以上、CRICOS認定校への入学許可(CoE)、OSHC加入、英語レベル要件、十分な資金、健康・人物要件、GSステートメント(旧GTE)の提出 など。
【ワーキングホリデー(ファースト)の主な条件】
対象パスポート、年齢要件、健康・人物要件、十分な資金、所定保険加入、(国により)英語要件 等。
STEP2:ImmiAccount(移民局オンライン)を作成する
移民局ポータルでImmiAccountを新規作成。
認証メールを確認し、ログインできる状態にします。
STEP3:オンライン申請を作成・提出する
【学生ビザ】
- New Application → Student → Student Visa (500) を選択
- 規約同意 → 申請フォーム入力
- 必要書類(CoE、パスポート、OSHC証明、GSステートメントなど)をアップロード
【ワーホリ(ファースト)】
- New Application → Work & Holiday → First Working Holiday (417) を選択
- 指示に従い入力・書類提出
※ドラフトは原則30日保存。期限切れ前の提出を。
STEP4:申請料をオンライン決済する
学生:2,000豪ドル、ワーホリ:670豪ドル(いずれも目安/2025年7月時点)
対応支払:クレジットカード(3Dセキュア推奨)、PayPal、UnionPay、BPAY など。
決済完了後、TRN(照会番号)が発行されます。必ず控えを保存しましょう。
STEP5:結果確認・追加対応
審査中に追加情報や健康診断の指示が来る場合があります。
ImmiAccountと登録メールをこまめに確認し、指示があれば期限内に対応してください。
結果はメールおよびImmiAccountで閲覧可能です。
学生ビザ・ワーホリ申請のよくある落とし穴(回避策)
- GSステートメント(旧GTE)の内容が弱い
滞在目的の一貫性、帰国後の計画、コース選定の合理性を具体例で説明。テンプレは避け、本人の事情に合わせる。 - 書類の不備/期限切れ
パスポート有効期限、CoEの開始日、OSHCのカバー期間(ビザ期間を網羅)を再確認。 - ドラフト放置
ImmiAccountの保存期間は30日。提出期限を管理。 - 支払いエラー
3Dセキュア未設定カードは失敗しやすい。事前設定を。 - 健康診断の遅延
指定病院の予約枠を早めに確保。
ビザが不許可(Refusal)になった場合の対応
- 再申請(最も一般的)
多くは記入ミス・説明不足・書類不備が原因。理由を分析し補強して再申請。 - 審査の見直し申立て(ケース依存)
不当な判断がある場合、AAT(審査庁)で見直し申請が可能。ただし専門家推奨。 - 専門家の活用
入学時期が迫る・就労連続性が必要な場合は現地エージェントの伴走が有効。
ブリスベン留学ドットコムの無料サポート
- 学校選び/出願サポート(CRICOS認定校)
- OSHC手配と保険期間の最適化
- GSステートメント(旧GTE)の方向設計アドバイス
- ImmiAccount申請チェック
- 現地到着後の生活立ち上げ(住まい・銀行・SIM・TFNなど)
不備のない申請・スムーズな出発準備をしたい方は、ぜひ無料相談をご活用ください。
まとめ
- 観光(ETA)、学生(500)、ワーホリ(417)、卒業生(485)など、目的別に適切なビザを選ぶ
- 学生・ワーホリはImmiAccountでオンライン申請。CoE、OSHC、GSステートメント(旧GTE)などの要件確認がカギ
- 不許可の多くは説明不足と書類不備。再申請や専門家相談も検討
- ブリスベン留学ドットコムの無料サポートで安心して申請準備を進めましょう

