【2025年版】オーストラリア永住権は「職業リスト」から目指す|主要リストの違いと留学からの設計

永住権

「将来オーストラリアの永住権(PR)を取りたい。まず何から考えればいい?」という方へ。
本稿では、職業リスト(Skilled occupation lists)の基本と主要リスト(MLTSSL/STSOL/ROL/CSOL)の違い、さらに留学を起点にした現実的な進め方を、ブリスベン留学ドットコムがわかりやすく整理します。
※本記事は一般情報の解説です。ビザの法的助言は行いません。制度や要件・費用は変更されるため、最新情報は政府公式や登録移民アドバイザーで必ずご確認ください。当社は学校選定・出願・現地サポートに特化し、ビザ単体のご相談のみは承っていません。


オーストラリア永住権の主なビザ種類

永住につながる代表的なルートはおおむね次の3系統です。

  • 就労ビザ(Subclass 482など):雇用主(スポンサー)のノミネーションを前提に就労。スポンサー探しと申請者側の条件(関連学位・職歴・英語力など)がハードル。
  • 独立移民(Skilled/Subclass 491・189など):年齢・学歴・職歴・英語力などのポイント制。一定点数を満たしてEOI(関心表明)提出→政府の招待(Invitation)を受けて申請。職業リスト掲載が前提。
  • パートナー(Subclass 820/801など):結婚または事実婚の関係を基に、暫定→永住へ段階進行。

永住権に関わる「職業リスト」4種の概要

職業リストは、オーストラリアで必要とされる人材を可視化した仕組み。どのリストに載っているかで、取り得るビザの選択肢や難易度が変わります。

  • MLTSSL(Medium and Long-term Strategic Skills List)
    中長期的に人材が必要とされる職。Skilled 独立系ルートで有利になりやすい。ポイントテストの基準点(例:65点目安)を満たすことが一般的な前提。
  • STSOL(Short-term Skilled Occupation List)
    短期的に需要が高まる職。就労系・州指名等のスポンサー前提での在留は狙える一方、永住直結はやや難易度高めになりがち。
  • ROL(Regional Occupation List)
    地方指定地域で必要とされる職。地方での滞在・就労や州指名との組み合わせでルートを設計するケースが多い。
  • CSOL(Core Skills Occupation List)
    就労ビザや企業スポンサー系の永住に関連する新しめの枠組み。スポンサー企業の要件(報酬レンジ等)も絡むため、企業側・申請者側の条件整備がカギ。

重要:リストは改定されます。最新の掲載職や要件は必ず公的情報で確認しましょう。


ピックアップ:職業リスト掲載の代表的な分野

シェフ(調理)

ホスピタリティ需要の高まりから求人が豊富。一般的には調理系で2年以上就学→卒業生ビザで実務→ポイント充足やスポンサー活用でPRを狙う流れ。現場で評価される英語力と実務技能の底上げが必須。

医療系

医師・看護・放射線系など幅広くリスト掲載。多くがBachelor以上を要し、英語要件も高め。日本の経歴がある方は、所定の手続きで橋渡しが可能なケースも(要確認)。

教育系

保育・幼児・中等教育など。保育はDiploma(専門)から狙える一方、幼稚園/中等教諭は大学学位+高い英語力が前提。州指名や就労スポンサーの可否などは事前調査が重要。

エンジニアリング(IT含む)

IT・電気電子・ソフトウェア等の技術系は需要が高く、PR設計と相性が良い分野の一つ。専攻の整合性・技能審査・実務証明を計画的に。

士業(会計など)

会計・監査等はMLTSSL掲載例があり、現地資格の取得が前提(相互承認資格は別途要件確認)。大学レベル以上+プロフェッショナル試験のルート設計が必要。

建築・建設系

建築家、ブリックレイヤー、大工、測量など実務系も掲載。職種によりCertificate III/IV〜Bachelorまで要件が分かれるため、就学レベルの見極めが重要。

機械・整備系

自動車・バイク整備などの実務技能職は需要が底堅い。専門学校でCertificate IV以上の修了→実務→技能審査という王道が成立。


永住権取得までのステップ(留学起点の基本設計)

  1. 職業を選ぶ
    目標職を職業リストから逆算して選定。要求される学位レベル・英語力・技能審査・ポイントの構成を把握。
  2. 現地で2年以上の就学
    TAFE/大学などで関連分野を2年以上。卒業後に卒業生ビザでフルタイム就労へつなげるのが定番。
  3. 卒業生ビザを取得
    在学実績・学位・年齢・英語などの条件を満たし、Post-Study または Graduate のいずれかを申請。
    取得後は関連職での実務技能審査・ポイント加算を進める。
  4. 州指名 or 就労スポンサー→PR申請
    条件を整え、州指名や雇用主スポンサーを活用。EOI→Invitation→申請の流れへ。

目安の全体感:就学+実務で4〜5年スパンを想定するケースが多い。


卒業生ビザの基礎

Post-Study Work Stream(新卒業生ビザ/例:24か月)

  • Bachelor以上の学位を取得した卒業生向け(専攻は不問の枠あり)
  • 卒業後のフルタイム就労で実務・英語・ポイントを底上げ
  • 条件例:年齢・在留状況・英語(例:IELTS 6.5相当)など
  • 地方大卒で期間が延長される枠が用意される場合も

Graduate Work Stream(旧卒業生ビザ/例:18か月)

  • MLTSSL掲載職に関連する2年以上の就学+必要資格が前提
  • 関連機関での技能査定や英語要件の充足が必要

※年齢上限や英語スコア、期間などは改定され得ます。常に最新要件を確認してください。


「希望職がリストにない」場合の考え方

  • なぜないのか?
    職業リストは国内の需給状況に合わせて設計・更新されます。人気/不人気、高難易度、地方人手不足などの事情で掲載・非掲載が動きます。
  • どうするか?
    まずは留学で英語+関連スキルを積み上げ、リスト掲載職へ乗り換えやすい地力をつけるのが現実解。
    ワーホリ→そのまま就労ビザ/PRは制度上ハードルが高いため、就学→卒業生ビザ→実務の王道設計が安全です。

ブリスベン留学ドットコムのサポート

当社は留学起点でのPR設計を想定し、以下を無料サポートしています。

  • 目標職に合う専攻・学校選定(QLDを中心に全国もカバー)
  • 出願・入学手続きの代行
  • 現地到着後の生活立ち上げ支援(銀行・SIM・住まい等)

    お問い合わせヘッダー

    ※ビザ単体のご相談のみは承っていません。ビザの可否判断や法的助言は登録移民アドバイザーへ。


    まとめ

    • 職業リスト(MLTSSL/STSOL/ROL/CSOL)のどこに載るかで、取り得るビザの選択肢が変わる。
    • 留学→卒業生ビザ→実務→州指名/スポンサー→PRの王道シナリオを、専攻と職の整合から逆算して設計。
    • 要件は改定されるため、最新情報の確認早めの準備が何より重要。

    「自分の経歴でどこから始めるのが最短か」を一緒に設計しましょう。無料相談をご利用ください。

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