「オーストラリアで永住権(Permanent Residency, PR)を目指すには、何から始めればいい?」という疑問に、ブリスベン拠点の現地留学エージェントである当社が、留学を起点にした王道ルートと実務の流れをまとめました。
この記事は一般情報の解説であり、ビザの法的助言ではありません。当社は学校選定・入学手続き・現地サポートに特化しており、ビザ単体でのご相談は承っていません。
永住権(PR)につながる主なビザの種類
オーストラリアでPR取得につながりやすいルートは、大きく分けて以下の3つです。
- 技術系(Skilled)…独立・州指名・地方移住などのポイント制
- パートナー…結婚・事実婚関係からの永住
- 就労系(スポンサー)…雇用主のノミネート経由で永住へ
| 区分 | 主な要件(例) | 費用目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 技術独立(Skilled Independent / 189等) | 年齢45歳未満、技能審査合格、65点以上のポイント、関連職がMLTSSLに掲載、IELTS6.0以上 | 約41万円(1AUD=96円換算の参考) | スポンサー不要。自力で申請可能。 |
| 技術州指名(Skilled Nominated / 190等) | 州・準州からのノミネートが必要。職種はMLTSSL/STSOL双方対象のケースあり | 約41万円相当 | 州の人材ニーズに合致すると有利。 |
| 地方移住(Skilled Work Regional / 491→191等) | 地方指定地域での滞在・就労、州指名または親族ノミネートなど | 約41万円相当 | 一時ビザ経由で一定要件を満たすと永住へ進む設計。 |
※金額・条件は記事作成時点の目安です。制度は随時変更されます。最新情報は政府公式・登録移民アドバイザーへご確認ください。
技術系(Skilled)でPRを目指す一般的なステップ
- 関連分野で2年以上の就学(TAFE/大学/大学院など)
- 卒業生ビザ(Post-Study/Graduate)を取得
- 関連職での就業実績を積み、技能審査・英語・ポイントを満たす
- EOI(Expression of Interest)を提出
- 招待(Invitation)を受けて申請へ
ブリスベン留学ドットコムでは、「就学分野と職業リストの整合」を重視し、クイーンズランド州(QLD)を中心にした進学ルートを一緒に設計しています。
専攻・職業選びの考え方
Skilledを目指す場合、職業リスト(MLTSSL/STSOLなど)に掲載されている職種に関連する分野で学ぶことが重要です。
職種ごとに求められる学位レベルが異なるため、専攻・学校選定がPRルート成功の鍵を握ります。
TAFE等で目指しやすい例
- 調理(シェフ)
- 建築系(大工・レンガ職人・塗装・CADなど)
大学レベルが必要な例
- ITエンジニア
- 会計士
- 医療系(医師・看護師など)
- 教育系(幼稚園・中学校教員など)
例はあくまで一般的な傾向です。職業リストや要件は変更されるため、最新情報の確認が必須です。
パートナービザの概要(820/801)
パートナービザは、結婚または事実婚関係を前提に段階的に永住へ進む仕組みです。
まず820(暫定ビザ)で在留・就労が可能となり、関係性が継続している場合に801(永住)へ移行します。
- スポンサーは豪州市民・永住者・該当NZ市民
- 事実婚の場合は12か月以上の同居証明が必要
- 関係性・経済基盤・共同生活の実態を確認する書類提出が必要
※制度は変更されることがあります。法的な判断は登録移民アドバイザーへご相談ください。
就労系(スポンサー)ビザの考え方
企業スポンサーによる一時就労ビザ(TSSなど)から、条件を満たせば永住へ進むケースもあります。
職種リスト・英語要件・年齢・技能審査などが重要で、短期区分では永住直結が難しい場合も。
中長期リスト対象職種や州指名ルートとの併用を検討するのが現実的です。
申請までの3ステップ
- 自分に合うビザ・ルートを把握(Skilled/Partner/Employerなど)
- 条件を満たす(学歴・職歴・英語・ポイント・資金計画)
- 必要書類を整えて申請(専門家に伴走してもらうのが安心)
要件・費用は頻繁に更新されます。必ず最新情報を確認しましょう。
永住権の主なメリット
- 年金制度の対象になる(居住・所得・資産テスト等の条件あり)
- 各種社会福祉サービスの受給資格が得られる(待機期間あり)
- 出入国・就労・教育・住宅購入など、生活の自由度が大きく広がる
支給年齢・金額・優遇内容は変更されるため、常に最新条件の確認をおすすめします。
デメリット・留意点
- 医療アクセス:紹介制・予約制のため、受診に時間を要する場合がある
- 物価水準:外食・輸入品中心に日本より高め。生活設計と収入見通しが重要
留学→就労→永住を目指した実例
事例①:IT系修士 → 卒業生ビザ → Skilledへ
- 進学先例:クイーンズランド州内の大学院(IT修士)
- 専攻選びは永住を見据えた職種との整合が重要
- 卒業後は卒業生ビザで実務を積み、技能審査→EOI→Invitationへ
事例②:医療系学士(編入) → 卒業生ビザ → 就業
- 進学先例:ブリスベンの大学(医療画像系など)
- 日本の単位移行・英訳・書類準備に時間と費用が必要。早めの準備が鍵
- 卒業後は卒業生ビザで就職し、PR申請に向けて条件を整える流れ
ブリスベン留学ドットコムのサポート範囲
当社は留学エージェントとして、学校選定・入学手続き・現地生活立ち上げを無料でサポートしています。
ビザ単体の相談は承っていませんが、留学を起点にしたPRルート設計でお力になれます。
- QLD/ブリスベン中心の専攻設計と学校比較
- 出願・入学手続きの代行
- 現地到着後の生活サポート(銀行・スマホ・生活立ち上げなど)
まとめ
- PRは「専攻 × 職種 × 地域」の設計で難易度が大きく変わる
- 要件は頻繁に更新されるため、最新情報の確認と早めの準備が必須
- ブリスベン拠点の当社なら、QLD中心の現実的な進学・就労プランを一緒に設計できます
まずは無料相談から、今後の方向性を確認してみてください。
※免責事項:本記事は一般情報の提供を目的としています。法的助言は行いません。制度・費用・条件は変更されるため、必ず政府公式情報および登録移民アドバイザーにて最新情報をご確認ください。
